洗濯機水漏れ

JOURNAL

洗濯機の蛇口の下から水漏れ|原因はニップルの劣化。モンキーレンチ1本で交換できる

洗濯機のまわりの床が濡れていて、水の跡が蛇口の下から始まっているなら、原因は洗濯機ではなく蛇口のニップルかもしれません。出張修理のプロが、漏れている場所の見分け方、モンキーレンチ1本でできる交換の手順、ストッパー付きニップルの選び方まで解説します。

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難易度
★☆☆(低)
作業時間
15分くらい
必要な工具
モンキーレンチ
部品代
約3,000円(カクダイ 772-545)

今回の依頼は、洗濯機の下が濡れているとの事。

洗濯機が壊れたと思って呼ばれることが多いんですが、こういう水漏れ、実は洗濯機が原因じゃないことも意外と多いんです。

結論から言うと、原因は蛇口についているニップル(給水ホースをつなぐ部品)の劣化。ニップルを新しいものに交換したら、漏れは止まりました。

この記事に当てはまる症状

・床の水の跡をたどっていくと、蛇口の真下から始まっている
・給水ホースに水滴が伝っている

作業時間の目安は15分くらい。道具はモンキーレンチ(幅を調整できるスパナ)が1本あればできます。

水漏れは、まずどこから漏れているかを見る

縦型洗濯機の水漏れは、だいたいこのあたりが多いです。

  • 床の排水口のつまり
  • 蛇口のところ(ニップルの劣化)
  • 本体の中の排水ホースの破れ

本体の中のホースが破れていたときの話は、こちらにまとめています。

あわせて読みたい:縦型洗濯機の下から水漏れ|原因は本体の中の排水ホースの破れ【東芝AW-7GME2】

やっかいなのは、水は低い方へ流れていくことなんです。蛇口から漏れた水がホースを伝って床に落ちて、そのまま洗濯機の下まで流れていく。洗濯機の下が濡れているので、洗濯機が悪いと思ってしまうんですね。

なので、まずは床の水の跡をたどって、どこから始まっているかを見ます。始まりが蛇口の真下なら、ニップルを疑っていいです。

給水ホースを伝って水滴が落ちている。赤い矢印の先が水滴

矢印の先に、ホースを伝ってくる水滴が見えると思います。ホースのこの水滴で気づくこともあります。

洗濯機を買い替えても、ニップルは古いまま

洗濯機を買い替えると、給水ホースから先は新品になります。

でも、蛇口とニップルは家についているものなので、そのまま使い続けることになるんです。洗濯機は2台目、3台目なのに、ニップルは家を建てたときのまま、なんてこともよくあります。

なので給水ホースは問題ないけど、ニップルの方が原因で水が漏れてることの方が多い印象です。

左が新しいニップル、右が外した古いニップル。古い方は先端が緑青と水あかで荒れている

右が今回外した古いニップルです。ホースをつなぐ先端が、緑青(銅のサビ)と水あかでボロボロになっています。ここが荒れると、ホースとのすき間から水がにじんでくるんです。

自分の蛇口に合うニップルを確かめる

ニップルは、蛇口の形によって合うものが違います。ここを間違えると、買ってきても付きません。

今回の蛇口は「万能ホーム水栓」と呼ばれるタイプ。蛇口の先の曲がった部分が、ナットでつながっていて外せるものです。洗濯機用の蛇口では、一番よく見かける形です。

先の曲がった部分を外せない蛇口なら、別のタイプのニップルになります。買う前に、自分の蛇口を見ておくと安心です。

ニップルの交換(15分くらい)

道具はモンキーレンチだけ。ただ交換するだけなので、シールテープ(ねじに巻いて水漏れを防ぐテープ)は要りません。

モンキーレンチは、口の幅を調整して、ナットをはさんで回す工具です。今回紹介しているニップルなら、口が30mmまで開けば付けられます。

僕が使っているモンキーは重いので、今買い替えるなら軽いものを選びます。突然現れた強盗と戦う予定でもなければ、軽いものをおすすめします。

ロブテックスのハイブリッドモンキレンチ UM30XGは、口が30mmまで開いて、重さは170gです。

PR ロブテックス(エビ印) ハイブリッドモンキレンチX UM30XG(口開き8〜30mm・170g)

ロブテックス(エビ印) ハイブリッドモンキレンチX UM30XG(口開き8〜30mm・170g)

安さ重視なら、高儀のモンキーレンチもあります。重さは397gと重いですが、1,000円しないくらいで買えます。

1. 蛇口を閉める

作業の前に、まず蛇口をしっかり閉めます。

ただ、ずっと動かしていない蛇口は、固まって閉まらないことがあります。無理に動かして壊すくらいなら、一旦家の止水栓(家全体の水を止める栓)で止めることもできます。家中の水道が止まるので、家族に一声かけておくといいですよ。

蛇口を閉めたら、給水ホースを外します。そのまま外すとホースの中の水が飛び出すので、外し方はこちらにまとめています。

あわせて読みたい:洗濯機の給水ホースの上手な外し方を解説

2. 古いニップルを外す

給水ホースを外したら、モンキーレンチでナットを回して、古いニップルを外します。

蛇口が古いときは、慎重に回した方がいいです。蛇口の付け根などに無理がかからないようにゆっくりやるといいです。

実は僕は過去に1度、古いニップルを回してる時に、蛇口が折れる瞬間を目の当たりにしたことがあるんですが、まじで家の中がスプラッシュマウンテンみたいになりました。ほんと恐ろしい光景ですよ。

もし蛇口を折ってしまったときも、家の止水栓で止めることになります。止水栓の場所は、作業の前に確かめておくと慌てずに済みます。

モンキーレンチで蛇口のナットを回して、古いニップルを外しているところ

外したら、蛇口の口の中に古いパッキン(水漏れを防ぐゴムの輪)が残っていないかを見ます。古くなったパッキンは、ニップルと一緒に取り除いておきます。

ニップルを外したあとの蛇口の口。少し水が残っている

蛇口を閉めていても、中に残っていた水が少し垂れてきます。下にタオルを置いておくと安心です。

3. 新しいニップルを付ける

新しいニップルを、蛇口にねじ込みます。

取り付けもモンキーレンチでまた締めるんですが、絶対外れないようにってグイグイ締めすぎなくていいです。

言葉で説明するなら、素手では絶対回せないけど、モンキーレンチ使えば簡単に回せるくらいの締め付け具合が目安です。

新しいニップルを蛇口に付けようとしているところ

付けたら給水ホースをつないで、蛇口を開けます。ニップルのまわりとホースの付け根から水がにじんでこないかを見て、手で触って大丈夫なら完了です。

新しいニップルに給水ホースをつないだところ

ストッパー付きのニップルにグレードアップ

このお宅の元のニップルは、ストッパーが付いていないタイプでした。今回は、ストッパー付きのものに替えています。

ストッパーは、万が一ホースが外れたときに、自動で水を止めてくれる安全装置です。

ストッパーがないと、もしホースが外れたときに、蛇口の水が出っぱなしになります。蛇口から出る水は、1時間でお風呂3杯分くらいです。

これが留守にしているときだったら悲惨ですよね。マンションなら、下の階まで水が漏れることもあります。

僕が仕事で使っていたのは、カクダイの772-546というストッパー付きのニップルです。これは特定の流通経路向けの品番で、通販では手に入りにくいです。通販で買えるものだと、同じカクダイの772-545が、万能ホーム水栓用のストッパー付きニップルとして売られています。

PR カクダイ 洗濯機用ニップル(ストッパーつき) 772-545

カクダイ 洗濯機用ニップル(ストッパーつき) 772-545

ウルトラファインバブル付きのニップルもある

最近は、ウルトラファインバブル(目に見えないくらい細かい泡)を出すニップルもあります。SANEIのFB洗濯機用ニップルは、ストッパーも付いていて、部品を組み替えると色々な蛇口に付けられるタイプです。

PR SANEI FB洗濯機用ニップル(ウルトラファインバブル発生装置内蔵) PY1236-40TVX

SANEI FB洗濯機用ニップル(ウルトラファインバブル発生装置内蔵) PY1236-40TVX

ただ、井戸水を洗濯機につないでいる家には、僕は普通のニップルをおすすめしています。細かい泡を出すための通り道が細いので、井戸水に混ざっている砂や鉄分が詰まりやすいからです。

ちなみに僕の家でも、ウルトラファインバブルのアダプタを使っています。こちらはニップルではなく、給水ホースの付け根に付けるタイプ。この話は、また別の記事で書こうと思っています。

まとめ

洗濯機のまわりの床が濡れていたら、まず水の跡がどこから始まっているかを見ます。

蛇口や給水ホースの下から始まっていたら、洗濯機を疑う前に、ニップルを見てみる価値はありますよ。交換はモンキーレンチ1本、15分くらいでできます。

どうせ替えるなら、ストッパー付きにしておくと安心ですよ。

作業の際は必ず電源プラグを抜いてください。分解を伴う作業はメーカー保証の対象外になる場合があります。 作業はご自身の責任で行い、少しでも不安がある場合は専門業者にご相談ください。

この記事のまとめ ― あなたの次の一歩

ユウスケ出張修理のプロ

出張修理のプロ。修理歴7年。福岡でエアコンクリーニングの会社も経営しています。実際の現場で直した経験だけを記事にしています。